中国の歴史04 三国志の世界(後漢 三国時代)



中国の歴史04 三国志の世界(後漢 三国時代)
中国の歴史04 三国志の世界(後漢 三国時代)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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「演義」を肴に歴史を分析

 講談社による中国史新シリーズの第4巻は、後漢末期の黄巾の乱から孫呉の滅亡までが対象です。気が付いた点は、概ね以下のとおりです。
(1) 著者の専門が文学史だということもあってか、「三国志演義」を肴にしつつ、この時代の歴史を、主として三国相互間、あるいは三国内部の政治・権力関係に着目して記述しています。読み物としても楽しめます。反面、経済・社会状況や土地関係等に関しては、もう少し丁寧に説明を加えた方が良いのではないかという気がします。
(2) 演義の中では端役的存在の孫呉ですが、著者は三国の鼎立・抗争においてキャスティング・ボートを握る重要なファクターとして同国の役割を重視する姿勢です。特に魯粛については、優れた外交感覚に裏打ちされた深謀遠慮の人であり、諸葛亮の鼎立構想を実現する上での不可欠なパートナーとして捉えています。
(3) 魏朝による簒奪へのアンチテーゼとして成立した蜀漢が、現実の戦略的要請の前で、孫呉との間で「二帝並立」を容認せざるを得なくなった過程に注目し、理念と現実との矛盾・調整として分析しています。
(4) 三国と周辺諸族とのインタラクションにも注目し、そうしたコンテクストの中で卑弥呼への「親魏倭王」号授与の意味合いなどを考察しています。
 三国時代を1つの巻として切り出すことについては、いったい如何なる考え方に基づいているのか、どうしても違和感を禁じえません。日本人の「三国志好き」に便乗したのではないかなどと勘繰ってしまいたくもなりますが、敢えて好意的に解釈するとすれば、この時代の観察を通じて、中国史における「統一と分裂」の意味合いを分析しようということなのでしょうか。
ホントにおすすめです

〜三国志演義では蜀、正史の三国志では魏が中心だが、この書は、呉にかなりの重点が置かれている。東晋以後南朝の国家が呉の遺産を継承することからも、呉の歴史の重要性は計り知れないともいえる。
本書、卑弥呼の使節の朝貢が、三国志において景初二年とされるも、内藤湖南以来景初三年の誤りとされている点について再検討し、景初二年でも矛盾しないことも〜〜論じている。「現在、邪馬台国に関して書かれたほとんどの書物、および高校の教科書や辞書の類も、すべて景初三年を自明のこととし、あたかも『三国志』にそう書かれているかのような記述になっているのは、さらに問題であろう」という言葉は重い。常に原点(原典)に立ち戻らなければならないということである。〜
解りやすい!

今迄どんな三国志関係の本を購入しても
どうも話が理解出来ない状態でしたが、
初めて「一冊で解りやすい三国志」の本に出会いました。

「演義」の地理が一寸間違っている理由や、
このエピソードはこの文献から来たのでは?という解説、
文化、宗教、当然歴史、近代発掘された遺跡からの資料等、
とても丁寧に紹介されています。

こういう本を待っていました。
抜群に面白い三国志の実像

 フィクションとしてはあまりに有名な三国志だが、本書ではその歴史的実態に迫っている。伝統的な文献学のみならず、史料批判的な観点や近年の李考古学的観点が導入されている。
 特に興味を引くのは邪馬台国関係や、現代世界にもつながる中華思想などの章である。
ビギナーにもマニアにも満足させる

4巻は三国志演義のえがく時期(党錮の禁〜呉の滅亡)までをきれいに扱っている。
本書の特徴は文献学的な見地だけでなく、最新の考古学的な発見まで
カバーしている所にある。
1984年に発掘された呉の朱然の墓などはその際たるものである。
いままでの三国志の概説書が魏もしくは蜀に着目されてきたが、
本書は呉に注目して論が展開する。
三国が鼎立するのは呉がキャスティングボードを握っていたわけであり、
その呉を軽視した演義の影響を払拭できる内容となっている。
中でも、魯粛が高評価されている。演義の魯粛のイメージしか
ない人には新鮮であろう。
オーソドックスに流れを追い、さらに三宗教の鼎立の話、文学、
邪馬台国とおさえてある。
紙の普及→手紙の普及→名士たちのネットワーク→各国の熾烈な外交
このような分裂期の外交論だけみても小説以上に
歴史としての三国志は面白いことに気付くのではないだろうか。
小説しか読んだことのない初心者でも十分楽しめると思います。
難しそうと遠慮なさらずに。



講談社
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