中国通史―問題史としてみる (講談社学術文庫)



中国通史―問題史としてみる (講談社学術文庫)
中国通史―問題史としてみる (講談社学術文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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歴史書ではない、左派のプロパガンダ

記述が明解でない。ーーーと思います、??ではないでしょうか、など、何を言いたいのかあいあまいである。たしかに、ほかのレヴューが言ってるように、色々な歴史上の出来事や記録をうまくまとめてはいる。しかし、それらの位置づけや解釈は、最近の朝鮮半島や中国大陸の立場に立ったものであって、日本からの視点に欠けている。さらに、「民衆」という言葉が時代を通して各所に使われているが、「民衆」なる概念は「人民」の置き換えであって現代中国思想に著者が染まっていることをうかがわせる。また、「日本資本主義の中国進出と軍事侵略」と一方的に日本の所業を断罪して、そこに至った経緯、行為とその結果に関する分析を省く記述は、歴史書ではない。
平易ながら奥の深い一冊

 中国歴朝の治乱興亡史を斜め読みしていると、王朝の名前が変わるだけで、まるで同じことが何度も繰り返されているかのように見えてくることがあります。しかしながら、歴代王朝が同じような運命を辿りつつも、全体としての中国史はやはり大きな流れの中にあり、そうした流れの中で中国は着実に変貌を遂げ続けてきました。したがって、例えば、唐と明では何が共通していて何が違うのか、金と清との政治的・社会的な発展の隔たりは如何ほどか、そういった点をハッキリと且つ実証的に理解していくことが大切なのではないでしょうか。
 本書は、正にそうした考えに則って書かれたかのように、新石器時代から明清時代までを一気呵成に概観しながら、各時代の特徴と中国史全体の中における位置付けを際立たせようとするものです。国家と社会との関係や皇帝権力の伸長などに対して大きな注意が払われています。
 語り口はたいへん平易な上、地名や人名などは大胆にオミットしており、たいへん読み易く、入門書としても適当です。しかしながら本書は、一流の中国研究者である著者の問題意識をいわば蒸留させたものです。記述振りが押し付けがましくないのでギラつきませんが、ありきたりの片言隻語の中にも深いインプリケーションが蔵されており、読む者の知見と問題意識に応じて、本書のメッセージは意味合いを異にしてくるように思えます。
 中国史の発展等に対する主張が当を得ているか否かは、読者自身が判断すべきでしょうが、一般向け概説書としての性格を勘案すれば、本書の奥の深さには真に見るべきものがあると思います。中国史ファンの皆さんには一読をおススメしたい一冊です。



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